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子も親も「生き抜く力」が育つ!子供も親もお金について学べる「おみせやさんごっこ」

子も親も「生き抜く力」が育つ!子供も親もお金について学べる「おみせやさんごっこ」

セミナー概要

セミナータイトルおみせやさんごっこ
主催キッズマネースクール
開催日時2025年11月24日(月) 10:00 ~ 12:15
開催場所越谷市中央市民会館
対象年中~小学4年生のお子さまと保護者
参加費無料
公式URLセミナー情報はこちら

会場に入ると、まず驚いたのは参加している子どもの幅広さ。年中さん〜小学3年生くらいが中心で、兄弟連れや友達同士で来ている子も多い。
もっと小さい兄弟姉妹も一緒に連れてきてOKな空気なので、小さいお子さんがいる家庭でも安心して参加できそう。

席の配置は、前方に子ども、後方に親。てっきり親子で一緒に受けると思っていたが、あえて別々に座るスタイルが新鮮で、子どもだけでお互いに刺激しあいながら学んでいく姿が印象的だった。

セミナーレポート

※本章で使用している写真は別日に撮影されているものです

◆ 第1部:子ども向け “お金の授業”

授業は“お金の歴史”からスタート。

  • お金はなぜ必要なのか
  • 日本円だけでなく、外国のお金の紹介
  • 後半の「おみせやさんごっこ」につながる寸劇

子どもたちが理解できるよう丁寧に説明しつつ、大人が聞いても「あ、そういうことか」と再発見がある内容だった。

寸劇では、「丁寧な仕事をすると“ありがとう”が増える → その結果お金がもらえる」という因果が分かりやすく表現されていて、このあと子どもたちが体験するワークに自然とつながっていった。

◆ 第2部:子ども:おみせやさんごっこ準備・親:マネーセミナー

● 子どもパート:裏で“商品づくり”に本気

子どもたちは、“おみせやさんごっこ”で売る商品を自分で作る。

気づけば、時間を忘れるほど集中していて、自分のこだわりがなかなか実現しないことにヤキモキする子もいた。
「売れるものを作る」という意識が自然と芽生えていて、これだけでも価値のあるワークに感じた。

● 親パート:マネーセミナー

テーマは「子どもの金銭感覚」と「各ご家庭の今と将来に向けたお金の備え」

親向けセミナーでは、このの二つを大きな軸にして話が進む。話の軸は2つとも一貫して「子供の未来をどう守り選択肢を広げるか」に置かれている点が特徴的だった。

子どもの金銭感覚の育て方
 ・お小遣いはいつから?
 ・定額制・報酬制の違い
 ・“お金=ありがとうの交換”という考え方
 ・お小遣い計画表/お小遣い帳/お小遣い契約書の使い方

これらも単なる”子育てテクニックで”はなく、将来自立して“自分で選択できる子ども”になるための土台づくりとして紹介されていた。

家庭のお金の備え方
 ・物価上昇と預金の目減り
 ・将来に向けた貯蓄の考え方
 ・自分たちの老後も含めた“生き抜く力”の話

ここでもキッズ・マネー・スクールらしい視点として、
「子どもの幸せのために、教育費“だけ”でなく、親自身の将来資金を整えることも大切」といった、“家庭のお金”を扱いながらも常に子どもを中心に据えたメッセージが語られていた。
また、知識を詰め込むのではなく、これからの時代をどう生き抜くかという“親子の未来に寄り添う”構成になっており、マネー初心者でもスッと理解しやすい内容だった。

◆ 第3部:おみせやさんごっこ本番

いよいよ子どもたちが自分のお店を開店。

  • 「いらっしゃいませ〜!」と勇気を出して呼び込み
  • 商品の“おすすめポイント”を大きな声でPR
  • お金のやり取りが成立した瞬間の誇らしい表情
  • 親が買いに行くと、ちょっと照れながらも嬉しそう

そして何より印象的だったのが、ありがとうの交錯

買う側:「ありがとう」
売る側(子ども):「ありがとう」

この単純なやり取りの繰り返しだけで、
“お金=ありがとうの交換”が自然と腑に落ちる構図になっていて、
セミナーの前半の意味がここで見事に回収されていた。

おみせやさんごっこの後には、お金について話す時に自然に子どもたちから「ありがとう」が発せられているのが印象的だった。

参加してみての感想

この1日を通して最も強く印象に残ったのは、
お金の話が「怖いもの」でなく、「前向きな力」になる場だったこと。

お金の教育というと、大人でも「難しそう」「重たい」「自分がよく分かっていない」と構えがち。

しかしこのイベントは、子どもはワクワクし、親は納得しながら前向きに学べる構造になっていた。

特に良かったのは以下の3点。

① 子どもの“主体性”が尊重されている

席の配置からワークの進め方まで、親が教えるのではなく子ども自身が体験から学ぶことに重点が置かれていた。

② 親と子の学びが一本のストーリーでつながっている

子どもはお金を「ありがとうの交換」として体得し、親はお金の備え方を学ぶ。
まったく異なる内容なのに、“生き抜く力”というテーマでリンクしていた。

③ 重たいマネー話が“軽やか”に理解できる

物価上昇や老後資金といったセンシティブなテーマでも、余計な不安を煽らず「必要な知識」として提示されるため、心にストンと落ちた。

このセミナーがおすすめの人

お小遣いをどう設計するか迷っている家庭

  • いつから始めるべき?
  • 月額か週額か、定額か報酬型か?
  • 兄弟間でどう差をつける?
  • どこまで親が介入すべき?

こうした“意外と正解がない悩み”に対して、
具体例+メリット・デメリット+運用方法まで解説があるので、
その日から家庭で実践できる。

子どもに「お金=ありがとうの交換」を“体験で”理解してほしい人

講師が説明するだけでなく、

  • 寸劇で「丁寧な仕事」を見せる
  • 自分で商品を作る
  • 呼び込みをして声を出す
  • お金を受け取り、ありがとうを返す

という一連の流れで“体感値”として身につく。
特に「ありがとう」の応酬は、家庭ではなかなか再現できない学び。

親自身もお金の話を整理したい人

「教育費」「物価上昇」「将来の備え」といった
いま聞くと胸が痛いテーマも、
専門用語を噛み砕きつつ “日常レベルの言葉” で説明してくれる。

  • どれだけお金が必要?
  • 今のままの預金で足りる?
  • 何から始めれば間に合う?
  • NISAって結局どう使う?

こうした“誰も教えてくれない基礎”が一度で整理される。

教育費・老後資金に漠然とした不安がある家庭

“正確に分からないから不安”という感情に向き合える。

  • 教育費のピークはいつか
  • 貯められる時期・貯めにくい時期
  • 物価上昇の現実
  • どんな選択肢があるのか

家計の「現在地」がクリアになり、不安がぼんやりから“具体化”される。
さらに担当FPに後日お金に関する相談(保険の見直しも含む)が無料でできるのも魅力的だ。

親子で“お金の会話”ができる家庭を作りたい人

帰り道に自然と会話が生まれる。

  • 「今日売れたよ!」
  • 「ありがとうって言われて嬉しかった!」
  • 「お小遣いどうする?」
  • 「どれくらい貯めたい?」

家庭ではなかなか始めにくい“お金の話”のきっかけになる。

まとめ

今回の親子マネーセミナーは、単なる“お小遣い講座”でも“投資講座”でもなく、「親子が一緒に、生き抜く力を育てる場」として設計されていた。

子どもは、ありがとうの交換や「自分で稼ぐ」という成功体験を得て、親は、子どもの金銭感覚と家庭のお金の備えを学ぶ。

そして何より、お金の話が前向きで、明るくて、日常的なものに感じられる。

親も子どもも「今日からちょっと変われる」そんな手応えのあるイベントだった。

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